サティコ | メンタルを幸せにする心理学

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正しく自己肯定感を高める方法【2つの罠に注意】

正しく自己肯定感を高める方法【2つの罠に注意】

ある1つの言葉だけで、自分を責めることがなくなります。

今回は、正しく自己肯定感を高める方法について解説します。

「たくさん本や動画で勉強しているのに、変えたい性格を変えられない...
「自分を受け入れているはずなのに、未だ自分を好きになれない...
そう悩んでいませんか?

もしかしたら、あなたは自己肯定感を誤解しているかもしれません。
自己肯定感を間違って捉えていると、どんどん自分の首を締めることになります。
そうなる前に、正しい自己肯定感を知っておきましょう。

自己肯定感が高い状態を作り出したいのであれば、自分の全てを受け入れる必要があります。

あなたが思っている以上に、「全て」です。

今回は、自己肯定感を高めたい方が注意しなければならない2つのNG行為について解説します。
2つ目については、特に陥っている人が多い行為です。
1つ目を見て「聞いたことある内容だな〜」と思っても、ぜひ2つ目まで見ていってほしいと思います。

そして後半では、NG行為となることを避けつつ本当に自己肯定感を高められる1つの言葉について解説します。

 

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自己肯定感を高める上でのNG行為【1】

自己肯定感を高める上でのNG行為【1】

ここでは例として、あなたが怒りやすい人であるとしましょう。
何かあるとすぐカッとなり、キレてしまうことに悩んでいます。
この人が自己肯定感の高い状態になるには、どうしたらいいでしょうか。
まず思いつくのが、「怒りやすい性格を変えること」。
シンプルですね。でも実はこれ、場合によっては自分を苦しめることになるんです。

もちろん、性格を変える努力をすることに誤りはありません。
しかし、「変えなければ自分を受け入れられない」と思うのが危険なんです。

「怒りやすい性格を変えて理想の自分になり、その自分を愛すのが自己肯定感だ!」
そう思っていると、場合によってはものすごく苦しむことになります。
なぜなら、そんな簡単に変えられるなら最初から悩んでいないからです。
「怒りやすい性格でなくなった自分を愛す」ということは、
「怒りやすい自分は愛せない」ということ。
でも、怒りやすい性格はなかなか変えられない。
こうなれば、頑張っても変えられない自分を責めてしまうのは確実ですよね。

変えたい性格を変えるためにたくさん本を読んで、たくさん対処法を実践しても、うまくいかないことはあります。
頑張れば100パー変わるというのなら、誰も苦労しません。
「変わったら自分を愛す」としていると、変えられない時、

  • 「何でこんなに頑張ってるのに変われないのだろう」

  • 「一生変われないのではないか」

と絶望を感じてしまいます。

  • 「変われない自分はダメな人間だ」

  • 「努力が足りないんだ」

と責めることにもつながるでしょう。
変われない自分を責め続ければ、さらに精神を病むことになります。

つまり自己肯定感を高めるというのは、
「直したいところを直せない自分も愛す」ということです。

 

自己肯定感を高める上でのNG行為【2】

自己肯定感を高める上でのNG行為【2】

ここまで読んでくださった方の中には、
「そんなこと知ってるよ」「その話は何度も聞いたことあるよ」という方もいるのではないでしょうか。
でも、そんな人ももしかしたら、次のNG行為には気づいていないかもしれません。
2つ目のNG行為は、「『変われない自分を愛せない自分』を責める」こと。
なんだかややこしいですね。これから詳しく説明します。

先ほど、「変われない自分も受け入れてあげる必要がある」とお話しました。
それを聞いた方は、

  • 「変われない自分も受け入れなきゃいけないんだよね。でも正直、そんなの無理だよ...」

  • 「変われない自分を受け入れられないなんて、私はダメな人間だな...」

そう思ったかもしれません。
でも、気をつけてください。これこそが2つ目の罠なんです。

「変えたいところを変えられない自分」を受け入れてあげる必要がある。これは事実です。
しかし、そんな簡単に受け入れてあげるなんて無理でしょう。
だって、その性格のせいであなたは何度も苦しんでいるのですから。

怒りっぽいことで人に当たってしまい、後から自己嫌悪した日は数えきれないでしょう。
せっかく楽しいことをしていたのに、過去の嫌なことを思い出して、またイライラしたことだって何度もあるはずです。

それなのに「怒りっぽい自分を責めちゃダメ!受け入れて!」と言われて、
素直に受け入れられるでしょうか。無理ですよね。

「変われない自分も愛した方がいいけど、そんなんムズいわ」。それが本音のはずです。
それでいいんです。「受け入れられないよ〜!」と思っている自分も受け入れるのが理想なんです。

まずは、怒りっぽい自分のことを受け入れようとする。
それに対抗する「いや受け入れられないが?」という思考も、また受け入れる。
ひたすらその繰り返しをするんです。

自己肯定感を高めるキーワード

自己肯定感を高めるキーワード

とは言っても、これはそんなに簡単じゃありません。
そこでここからは、自分の思考のすべてを受け入れやすくなる1つのキーワードをお教えしましょう。
それは、「と思ってもいい」です。
使い方は簡単。浮かんできた思考の語尾に、「と思ってもいい」とつければいいだけです。

具体例を挙げましょう。
怒りやすい人が、友人の遅刻に対し「遅刻するな!」と苛立ちを覚えたとします。
その時、脳裏に「またキレてしまった...」と罪悪感が浮かぶかもしれません。

そしたら、「遅刻するな!と思ってもいい」と受け入れましょう。
しかしこれをすると、その直後に「良いわけあるかい!」という思考が浮かぶはずです。
本当の私は、この性格をなくしたくて仕方ないのですから。
この時、「いいの!すぐキレる自分を受け入れなきゃいけないんだから!」と押し通したら、自分と喧嘩になってしまいますよね。
そうではなく、「『良いわけあるかい!』と思ってもいい」と受け入れるのです。

「『良いわけあるかい!』と思って良いわけがない」と思ったら、
さらにそれも「そう思ってもいい」と受け入れます。
無限ループで自分を受け入れ続けるんです。
すると、不思議なことに怒りや罪悪感が薄れていきます。

「と思ってもいい」のすごいところは、これを言うことで自分の思考の客観視もできる点。
怒りなどの思考にとらわれていると、自分を客観視できずどんどん感情的になっていきます。
しかし「と思っていい」と言うことで、「自分の考えを外から客観的に観察する立場」へ自動で移行できるため、感情から離れて冷静になれるんです。
「怒っている自分」を自分ではなく、他人であるかのように観察できるということですね。

さらに「と思ってもいい」の繰り返しをしている間は、思考が自分の心だけに向きます。
そのため、思考が相手の行為から離れるんです。

相手の行為について考えていると、「あの時も遅刻した」「反省してないじゃん」どんどんイライラしていきます。
相手ではなく自分に集中することで、さらにイライラしていくのを防げるんです。
もちろん相手の行為に目がいってしまう時は、そんな自分も否定せず、
「『あの時も遅刻した』と思ってもいい」「『反省してないじゃん』と思ってもいい」と肯定してあげてくださいね。

satisatinow.hatenablog.com

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まとめ

今回は、正しい自己肯定感の高め方について解説しました。
自己肯定感の高め方を誤解しているのは危険です。
誤解していることで、本来の変えたい性格を悪化させている可能性があるからです。

怒りやすい人の場合、誤った自己肯定感の高め方をしていると、
「なんで私は怒りやすいところを変えられないの?」「なんで私は怒りやすい自分を受け入れられないの?」と苦しみます。
自分に責められる苦しさから、「そもそもあの人があんなことして怒らせるのが悪いじゃん!」新たな苦しみを生み、どんどん悩むことになります。
そうなれば自己肯定感が高まらないだけでなく、性格を変えるまでの道も遠のくでしょう。

変えられない自分、変えられない自分を受け入れられない自分、
そのすべてを受け入れることで、苦しみを増やすことがなくなります。
悪化させず、ゆっくりと変わる道に近づいていけるんです。

考えの語尾に「と思ってもいい」をつけて、すべての感情を受け入れていきましょう。

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