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罪悪感を消す方法3選!【罪悪感の心理的原因・苦しい罪悪感をなくす方法】

罪悪感を消す方法3選!【罪悪感の心理的原因・苦しい罪悪感をなくす方法】

たった3つの方法を使えば、罪悪感は消えます。

今回は罪悪感を消す方法について解説します。

罪悪感を繰り返し感じていると、過去への後悔から気持ちが深く沈んで、眠れなくなったり、ご飯が喉を通らなくなったりすることもあります。

今回の記事を通して、罪悪感をなくす方法をぜひ知っておきましょう。

罪悪感で押しつぶされそうな人は、ぜひご覧ください。

 

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罪悪感の心理的原因

罪悪感の心理的原因

罪悪感という感情はほとんどの人間がもつものですが、中には平均以上に激しい罪悪感を覚える人も一定数存在します。では、なぜ罪悪感の覚え方に差が生まれるのでしょうか。

まずは、罪悪感を覚えやすくなる原因について見ていきましょう。

罪悪感の原因1:協調性を重んじる文化で生きてきたから

罪悪感を覚えやすくなる原因として、協調性を重んじる文化の中で生きてきたことが挙げられます。

連帯責任の文化が強い職場や学校に長く所属していると、罪悪感を覚えやすくなります。

また日本という国自体も、協調性を重んじる文化が強い場所の代表的な例でしょう。

日本は海外に比べて、みんなと同じことをするべき・目立たないほうがいい・迷惑はかけないほうがいい、といった風潮が強く存在します。

その空気感の中で生きてきたことで、無意識に「他人に迷惑をかけるべきではない」という気持ちが強まり、罪悪感を覚えやすくなっている可能性は高いでしょう。

罪悪感の原因2:親からのしつけ

罪悪感を覚えやすくなるもう1つの原因として、親からのしつけが厳しかったというものが挙げられます。

ちょっとでも悪いことをした際、過度に叱られると、子供は「とても悪いことをしてしまったのだ」と大きなショックを覚えます。

こうした幼少期の体験が頭に残っており、悪いことに対する後ろめたさが強くなっている可能性は高いでしょう。

 

罪悪感を消す方法

罪悪感を消す方法

生きてきた環境によって罪悪感の覚えやすさは変わります。

しかし考え方を変えれば、過度な罪悪感を覚えやすい人もその苦しさを改善できるでしょう。

ここからは、実際に罪悪感を消す方法について解説します。

罪悪感を消す方法1:誰だって同じことをする時はあると気づく

罪悪感を強く覚えやすい人は、何か悪いことをしてしまった時、「こんな悪いことをしちゃうのは自分ぐらいだ。他の人ならしなかっただろう」と思ってしまいがちです。

しかし、人間は誰しも過ちを犯すものです。悪いことをしたことがない人間なんて1人もいません。

「こんな悪い人間は自分だけだ」と思うと、さらに苦しみが強くなります。

「きっとこういうことをしてしまった経験があるのは自分だけじゃない」と思い直しましょう。

「こんなダメなことするのは自分だけだ」と思ってしまうのは、特に自己肯定感が低めの人に見られやすい特徴です。

自己肯定感の正しい高め方については、過去の記事で解説しています。

satisatinow.hatenablog.com

例えば悪意なく失礼な発言をしてしまい、相手を傷つけたとします。

でも、こういったことは誰しも経験があるものです。

逆にあなたも、他人から失礼なことを言われたりされたりしたことが何度かあるでしょう。

中には失礼なことを言った自覚がないケースも多いため、失礼だと自覚できた時点であなたは十分すごいです。自分を責める必要はありません。

「そこまで珍しい失敗ではない」と認識し、「自分だけが悪い」という考えの偏りに気づきましょう。

この内容については、「失敗したときの立ち直り方」の記事でも解説しています。

satisatinow.hatenablog.com

罪悪感を消す方法2:未来に活かす

過去はいくら悔やんでも変えることができません。

それであれば、過去のことをいつまでも悩んだって意味はないと言えるでしょう。

罪悪感を「自分を苦しめるオモリ」として残しておくだけでは、あなたが一方的に損をするだけです。

せっかくなのだから、その感情を役立つ形に変えましょう。後悔した経験を、未来に生かす糧にするんです。

人は大きなネガティブ感情を覚えたとき、同じくらい大きな学びを得られます。

横断歩道で轢かれそうになった経験のある人は、横断歩道の危険さを知っているため、周りの人よりも横断歩道を気をつけて渡れます。

一方で轢かれたことがない人の中には、「まさか轢かれることはないだろう」と思っている人も多いため、あまり左右を確認せず渡ることも少なくありません。

こうした渡り方をしている人は、事故に遭う確率も高まってしまいます。

このようにネガティブな経験は、また同じ失敗をしないよう、自分を強く戒める学びとなってくれます。

罪悪感もこれと同じです。何かをやったことで深く後悔し、罪悪感を覚えた人は、同じ経験をしていない人よりもその行為に対しより慎重になれるでしょう。

そうなれば、同じ失敗をする可能性が低くなります。

「罪悪感を覚えたおかげでもう同じ失敗はしない」と思えば、罪悪感から自分を責めてさらに苦しむという悪循環に陥りにくくなるでしょう。

その結果、罪悪感は罪悪感というマイナスな感情ではなくなり、未来に向いたプラスな感情に変わります。

罪悪感を消す方法3:無理に忘れようとしない

罪悪感という言葉には、ネガティブな印象がありますよね。

実際に冒頭でも解説した通り、過度な罪悪感を覚えると心身に様々な悪影響を与えます。

そのため、焦って忘れようとしたり、忘れられない自分を責めたりしてしまう人は少なくないでしょう。

しかし、「早く忘れなきゃ」と焦るのは逆効果です。なぜなら、人間は忘れなきゃいけないと思えば思うほど、強く頭に印象づけられるためです。

「失敗したときの立ち直り方」の記事でも触れましたが、「パンダのことを考えないで」と言われると、急にパンダが頭から離れなくなりますよね。

つまり、考えちゃいけないと思えば思うほど考えてしまうということです。

「考えちゃダメって思うのもダメなら、もうどうしたらいいの?」と思いますよね。

こういう時は、湧いた罪悪感を素直に受け入れることが大切です。

罪悪感が湧いたら、「今あのことに対して申し訳ないと思っているな」と自分を客観視し、受け入れましょう。

客観視することで、特別感情を動かされることなく、自分を冷静に観察できます。

「怒りを抑える方法」などの記事でも度々解説していますが、ネガティブな感情を覚えた際の客観視は最強です。

客観視を行えば、あなたは「罪悪感に苦しむ人」から「最悪感に苦しんでいる人を眺めている他人」の位置に移動できるため、苦しみを感じずに済むのです。

satisatinow.hatenablog.com

また、「罪悪感を覚えたら冷静になる」という練習をすることで、その瞬間楽になるだけでなく、その先にもよい影響を与えます。

なぜなら、罪悪感を引き起こしているその出来事を冷静に眺められるようになることで、その記憶を思い出しにくくなるためです。

冷静に観察された記憶は、印象に残りません。

ものすごくおいしかったご飯とものすごくまずかったご飯は印象に残りますが、「よく食べる至って普通においしいご飯」はあまり印象に残らないでしょう。

強く感情を動かされないものは、印象に残らないんです。

昔のことを思い出して罪悪感を覚えるたびに、脳は「この記憶は感情を動かす大切な記憶なんだ。定期的に思い出さなきゃ」と思ってしまいます。

特に人間は良い記憶より悪い記憶が印象に残りやすいという性質を持っているため、罪悪感に関しては良い記憶以上に繰り返し思い出しやすいでしょう。

しかし、罪悪感を覚えたとき冷静になる努力をすれば、感情も動きにくくなります。

感情が動かなければ、脳みそも「この記憶は大して重要じゃないな」と認識するため、思い出す機会が減っていくのです。

 

まとめ

今回は、罪悪感を覚える心理的原因と罪悪感を消す方法について解説しました。

罪悪感を覚えた時は、その罪悪感を無理に消そうとしないようにしましょう。無理に消そうとすればするほど、印象に残って繰り返し思い出しやすくなります。

罪悪感はあなたを苦しめる感情である反面、「同じミスを繰り返さないようにしてくれる」というメリットもあります。罪悪感も未来への糧になると思えば、罪悪感を過度に恐れなくなるでしょう。

また、「あんなひどいことをしたのは自分だけだ」と思っても、どんな人間だって多少は悪いことをしているものです。

あなた以外にも同じことをした人はいるため、自分は特別悪い人間であると責める必要はありません。

罪悪感を覚えたら、自分を客観的に観察しましょう。

冷静になれる機会が増えれば増えるほど良い意味で印象に残らなくなっていき、思い出す機会も減っていきます。

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