自分が嫌いなのは、〇〇を気にしすぎているからかもしれません。
今回は自分が嫌いな人へ向けて、自分が嫌いと感じる理由と対処法を解説します。
特にHSPの方やうつになっている方、自己肯定感が低い方は、「自分が嫌いすぎる」と感じやすくなる傾向にあります。
「自分が嫌い」と感じ続けると、自分で自分の首を絞め、どんどん人生が苦しいものになっていきます。自分が嫌いな理由と対処法が分かれば、不安が解消され、心が楽になるでしょう。
自分が嫌いになった時は、ぜひ参考にしてください。
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自分が嫌いな理由
まずは、自分を嫌いと感じる理由について見ていきましょう。
理由1:完璧主義だから
完璧主義の人は、完璧でない自分を許せないため、自分を嫌いになりやすい傾向にあります。
完璧主義の人は、常に100点満点を実現しようとしています。
しかし現実的に考えて、100点満点を常に取れる人など存在しません。どんなに成功している人も優秀な人でも、失敗することはたくさんあるでしょう。
それにも関わらず、自分の失敗を許さず、常に自分を減点方式で採点します。その結果、「自分はダメなところが多すぎる。こんな自分が嫌いだ」と思ってしまいやすいのです。
完璧主義の治し方については、過去の記事で詳しく解説しています。
理由2:負けず嫌いだから
負けず嫌いな人は勝ち負けで全てを判断をする傾向にあるため、自分を嫌いと感じやすくなります。「勝ったら成功、負けたら失敗」と考えており、競争で負けた時に強い自己嫌悪を感じるためです。
負けず嫌いという性格は本来、まっすぐに努力できるという長所でもあります。しかしその程度が行き過ぎると、頑張りすぎて視野が狭くなり、自分を苦しめる原因ともなるのです。
理由3:過去の失敗を気にしているから
失敗を引きずりやすい人は、過去の失敗がきっかけで、「あんな失敗するなんて自分はダメだ」と過度に落ち込み自己嫌悪しやすい傾向にあります。
失敗した自分を必要以上に責めれば、「またやってもどうせ失敗する。もう傷つきたくないからやめよう」と、今後同じことに挑戦するのを避けることにも繋がります。
過去の失敗から立ち直る方法についても、過去の記事で詳しく解説しています。
理由4:自己肯定感の解釈を間違っているから
自分が嫌いな人の中には、「自己肯定感をあげよう」と思っている人もいるはずです。確かに自己肯定感を高めれば、自分のことを好きになれるでしょう。
しかし自己肯定感の解釈を一歩間違えると、むしろさらに自分のことを嫌いになってしまうんです。
誤った自己肯定感の解釈の1つが、「自分が理想に近づいたら自分を愛する」というものです。
例えば体が太っていると感じる場合、「頑張ってダイエットして痩せて自分を好きになるぞ!」と張り切る人もいるでしょう。
しかし、これは少し危険かもしれません。
なぜなら自己肯定感というのは、「何かを成し遂げた自分を愛する感情」ではなく、「良いところもダメなところも全てを愛する感情」のことだからです。
「成し遂げたら自分を愛する」としていると、成し遂げられなかった時にさらなる自己嫌悪を招くでしょう。
知らないと危険な自己肯定感の誤解と、正しい自己肯定感の高め方については、過去の記事で詳しく解説しています。
理由5:親や周りの人から刷り込みを受けたから
身近な人から否定され続ければ、それが正しいと思ってしまうのも無理はないでしょう。
具体的には、
-
どんなに良い成果を残しても、悪いところに目を向けられて減点方式で評価された
-
兄弟姉妹や親、友達と自分を比較された
-
「お前は何もできない」などの否定的な言葉をよく浴びせられた
といったものが挙げられます。
この原因の厄介なところは、自分にそういった記憶がなくても刷り込まれているケースがある点です。
はっきりとした記憶は残っていなくても潜在意識が覚えており、「自分はダメな人間」という認識だけが頭の中に残っているケースは少なくありません。
「自分が嫌い」の対処法
ここからは、自分が嫌いな人に試してほしい対処法を解説します。
対処法1:マイナス5億点から80点の間で採点する
自分が嫌いな人は、自分を減点方式で採点しやすい傾向にあります。しかし100点を取れる人などほとんどいないのだから、減点方式で採点すれば誰もが自己嫌悪に陥るでしょう。
そのため自分を好きになるためには、自分を加点方式で甘めに採点することが大切です。
「今日もうまく話せなかった...自分ってダメだ...」
このように思った時は、マイナス5億点と80点だったらどちらに近かったか自分を採点してみましょう。
「確かにダメダメな日だったけど、さすがにマイナス5億点ではないかな...」
もしそう思ったのであれば、マイナス5億点ではない理由があるということですよね。
では、その理由は何でしょうか。
こう考えると、
-
「1回だけだけど、自分から話を振れたから」
-
「ネットで見た会話のコツを、ちょっとだけ実践できたから」
このように、良かった点が自然と見えてきます。
この方法について、詳しくは「完璧主義をやめる方法」の記事でも解説しています。
対処法2:勝たなくてもいいと知る
自分が嫌いな人は、「常に勝たなければならない」「成功が全て」と感じやすい傾向にあります。しかし月並みな言葉にはなりますが、この世は勝つことがすべてではありません。
なぜなら、負けたり失敗したりしてもあなたにはそれまでの経験が残るからです。
受験で頑張ってきたことで身についた知識、優勝目指して仲間と練習してきた思い出。これらは数年後役に立ったり、人生の楽しかった思い出として心を豊かにしてくれたりします。
常に勝ち続けるのは、そもそも物理的に不可能です。今の舞台では勝てたとしても、上には上がいます。
全勝を目指すのは現実的ではないため、「常に一番にならなきゃダメ」と思っていると、いつか挫折することになるでしょう。
勝ち続けたいという向上心は維持しつつも、「負けてもそれはそれで楽しかったよね」と思える柔軟性を持つことが大切です。
対処法3:深刻に受け止めすぎている可能性を考える
自分が嫌いな人は、過去の失敗を過度に重く受け止めている傾向にあります。でも、その失敗は本当にそこまで深刻なものなのでしょうか?
どんな人間も、一度や二度は大きな失敗をしたことがあります。小さな失敗であれば、毎日しています。
そんな世の中で、あなたの失敗はそんなに壮大なものなのでしょうか。
例えば誰かと話した際うっかり失言してしまい、相手に引かれたとしましょう。自分が嫌いになりやすい人はこうした経験がきっかけで、
- 「自分は人と話すのが下手なんだ」
- 「もう話したくない」
と思ってしまいます。
その結果、人と話すことや友達を作ることに苦手意識を感じて消極的になることがあるのです。
でも、人と話す上で失敗したことがない人など一人もいません。友達が多い人やトークがうまい司会者など、誰でもうっかり無神経なことを言ってしまうことはあります。
逆にあなたも、無神経だと感じることを他人に言われてショックを受けたことがあるはずです。
それを踏まえ、「誰でも失敗はするしな」とあまり気にしないことが大切です。
これを聞いたあなたは、
「いやいや、一度や二度の失敗じゃないんだよ。自分は本当に、何回やっても失敗しちゃうんだ」
このように思ったかもしれません。
しかしそれはあなたの能力が低いのではなく、「自分は会話が下手だ」という自己嫌悪が足を引っ張った結果起こったことである可能性もあります。
- 「自分は会話が下手だ」
- 「また相手を傷つけるかもしれない」
そのように考えながら会話をすれば、当然普通以上に緊張します。緊張すれば普段のパフォーマンスが出せないのは、当たり前のことですよね。
過度に緊張した結果、うまく喋れなければ、「やっぱり自分は会話が下手なんだ」と自己嫌悪することにつながります。
また、相手は楽しく話していたのに、
「こんな自分と話して、楽しいわけないよな。楽しいふりしてくれてたんだ。申し訳ないな」と勝手に失敗判定してしまうケースもあるでしょう。
このように、自分嫌いが原因で足を引っ張って、負の連鎖に陥っているのではないでしょうか。
失敗を深刻に受け止めすぎず軽く流せるようになれば、自己嫌悪して新たな挑戦を恐れたり、過度に緊張してさらなる失敗を招いたりすることを防ぎやすくなります。
過去の失敗を根拠に「自分はダメだ」と思っている人は、「それが本当に自分を責めるべき失敗だったのか」を改めて考え直してみてください。
まとめ
今回は、自分が嫌いな理由と対処法を解説しました。
過去の経験や性格など、自分嫌いに陥る理由はさまざまです。今回の内容をもとに、自分の好きなところを少しずつ増やしていってみてください。
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