サティコ | メンタルを幸せにする心理学

昨日よりちょっとだけ楽に生きられる考え方を、ゆるく発信していきます。 テーマはメンタル、心理学、幸せ、HSP、自己啓発、思考法など。

完璧主義をやめる方法4選【1秒でできる】

完璧主義をやめる方法4選【1秒でできる】

虹は赤色ですか?青色ですか?
今回は、完璧主義を治す方法について解説します。

仕事や恋愛に完璧主義で取り組みすぎると、つらいと感じてしまうことがあります。
ときには完璧主義をやめることで、よりゆるく生きていけるようになるでしょう。

 

聞き流しできる&映像つきで見やすい動画verはこちら

youtu.be

どんなものにもグラデーションがあると知る

完璧主義の人は、「白いものは完全に白くて、黒いものは完全に黒い」と思っています。
でも、白い犬はよく見たらちょっと黄色っぽい毛の部分もあります。
黒い犬だって、完全な黒ではないでしょう。

このように、「これは完璧にこの色だ」というものは存在しません。
「これはこういう面があるから完全にこうだ」と思い込むと、あらゆる面で辛くなります。

すべてにグラデーションがある。
そのことを、これから紹介する3つの点について常に意識するようにしてみてください。

グラデーションがあるもの(1):人間の性格

1つ目は、人間の性格。
完璧主義の人は、「真面目な人間はいつどこにいても真面目だ」と思っています。

しかしいくら真面目な人であっても、つい仕事中にTikTokを見てしまうことはあるでしょう。
人間には「大体こういう性格」というのはあっても、「完全にその性格で固定されている」というものはありません。
真面目な人にも不真面目な面はあるし、不真面目な人にも真面目な面はあるんです。

真面目な部下に対して「この人は真面目だから、どんなときも仕事を真面目にこなしてくれるだろう」と期待していると、
不真面目な面を見たとき裏切られた気持ちになります。

どんなものにもグラデーションがあると知りましょう。
虹は赤いところも青いところもありますが、赤色でも青色でもありません。虹色です。
「この人はこういう性格だ」と決めつけそうになったら、どんな人にもグラデーションがあることを思い出してみてください。

 

グラデーションがあるもの(2):善と悪

グラデーションがあるものの2つ目は、善と悪です。
素直な人だってときにはをつきます。
犯罪者だって、自分の家族には優しいかもしれません。
それを「この人は善でこの人は悪」と分けてしまうと、これまた裏切られることになります。

優しい人の些細な冷たい言動を見て、「いい人だと思ってたのに」と裏切られた気持ちになります。
よく知らない人のちょっとした悪い面だけを見て、「この人は悪い人だ」と判断して完全にシャットアウトすると、実は気の合う人だったとしてももう関われなくなってしまいます。
どんな人にも、善いところと悪いところがあることを覚えておきましょう。

グラデーションがあるもの(3):好き嫌い

グラデーションがあるものの3つ目は、好き嫌いです。
これは好き、これは嫌いとはっきりと決めつけすぎるのをやめてみましょう。
「好きな人はどんなところも好きでなければならない」「嫌いな人は全部嫌い」としていると、あなた自身が生きにくくなってしまいます。

「このアーティストの作る曲は好きだけど、性格はちょっと苦手」ということはありませんか?
こういうとき、「好きな人のことは全てを好きでなければならない」と思っていると、「本当はこういうところが苦手だけど、そんな面も愛さなきゃ」と苦しくなります。
でも嫌いと感じるところがあるなら、素直に嫌いと思っていいんです。

「ここは好きだけどここは苦手」と思っている自分を素直に受け入れれば、好きなところをより自然に好きになれます。

逆に全てを無理矢理愛そうとすると、ある日突然「やっぱ無理」となって、好きなところごとその人を突き放すことになるでしょう。

逆に一度「嫌い」と思ったものを完全に「嫌い」と突き放すのも、あなたにとって辛いものです。
嫌いだと思っていた芸人のネタをたまたまテレビで見て、結構面白いと思ったとしましょう。
この時「嫌いなものは完全に嫌わねば」と思っていると、
「いやこの人のこと嫌いだから」と突き放し、自分が笑いや楽しみを得る機会を失ってしまいます。

でも、先ほどの通り「この人のここは好きだけど、ここは嫌い」と思ってもいいんです。
であれば素直に、「こういうところは嫌いだけど、ネタは結構好き」と思っても良いのではないでしょうか。

なんでも好き嫌いを判断すると、視野が狭くなります。
何かを判断しそうになったら、「完全に決めつけなくてもいいんだった」と思い出してみてください。

 

80点とマイナス5億点ならどっちに近いか考える

「今日は勉強あまりできなかったな」と思っているあなたへ。
今日の勉強の出来、80点とマイナス5億点ならどっちの方が近かったですか?

完璧主義の人は、常に100点満点を目指さねばならないと思っています。
しかし、100点でなければ完全にダメなんてことはありません。

好きな本に数ヶ所誤字があっても、「誤字あるからもうこの本嫌いだわ」となりませんよね。
全体の内容が好きなら、何回でも読み返すはずです。
本の作者が「誤字があったら怖いからもう本書くのやめるわ」と言ったら、「誤字があってもいいから書いてよー!」と思いますよね。

100点を目指そうとすると、絶対100点が取れる自信がつくまでは始められなくなり、作業に着手するのが遅くなります。
また、100点を取れなかったときに自己嫌悪することもあるでしょう。
そのほか、70点くらいは取れた日も「100点じゃないからダメだ」とマイナスに考えてしまいがちです。

どんなにうまくいかなかった日だって、マイナス5億点よりは80点に近いと思えば、自分を認められます。
「今日はあんまり勉強できなかったけど、苦手な数学の問題に挑戦できたから、まあマイナス5億点ではないかな」とプラスの面を見つけられるようになります。

「ちょっと自分に甘すぎない!?」と思われたかもしれません。
でも完璧主義で苦しんでいる人は、一度ちょっと自分に甘くなったほうがいいんです。

完璧主義の人には、「自分の改善点を見つけられる」という長所があります。
だから多少自分に甘くしても、ちゃんと自分の直すべきところは自然に見つけられるでしょう。
そんなあなたなら、自分のことを甘やかしつつ、「でも次はこうしてみようかな」改善を行っていけるはずです。

一度の失敗じゃ人生は終わらないと知る

完璧主義の人は、「絶対に失敗だけはしちゃいけない」と思っています。
失敗のない完璧を求めるあまり、物事を始めるのが遅くなってしまうのです。

しかし今どんなに成功している人でも、過去や現在に数え切れないほどの失敗をしています。
面白い芸人だって、ときには滑ります。
腕のある経営者でも、自信を持って取り組んだビジネスがうまくいかなかったことはあるでしょう。

過去記事でも解説した通り、人は失敗しても意外と何とかなります。

satisatinow.hatenablog.com

「こんな失敗したら人生の終わりだ」と思っても、数日や数ヶ月、数年したら意外と復帰しているものです。

嘘だと思うなら、あなたが今一番恐れている失敗を検索してみてください。
きっと過去にその失敗をして立ち直った人や、それを笑い話にしている人が見つけられるはずです。
失敗しても命を落とすわけじゃない。数年後には笑い話になっている。
そう思えば、失敗のない完璧を追い求めることがなくなるでしょう。

 

完全な失敗はないと気付く

先ほど、「失敗してもいい」という話をしました。
しかし完全に白いもの、完全に黒いものは無いように、そもそも完全な失敗なんてものもありません。

作ったご飯がまずかった場合、やってはいけない作り方を学べたということになります。
この経験のおかげで、「次はなんでもかんでも強火で焼かないぞ」と決意できたのだから、成功です。

入りたい企業が不採用になっても、今入った企業がいいところだったのなら、それはそれで成功です。

このように、物事には良い面と悪い面があります。
失敗だと思ったことが完全な失敗ではないと分かれば、過度に落ち込んだり、失敗を恐れて行動できなくなったりすることはなくなるでしょう。

なお失敗をしたときに、「これは失敗じゃなくて成功なんだ」無理に考えすぎる必要はありません。
「完全な成功だと思わねばならない」と思っていると、ここでまた完璧主義に陥り、「成功だと思わなきゃいけないのに思えない…」と自己嫌悪しかねません。

完全な失敗じゃないけど、完全な成功でもないんです。
失敗したことにショック受けている自分のことも適度に認めつつ、
「まぁでも、こういう良いこともあったからいいや」
と無理なく受け入れることが大切です。

satisatinow.hatenablog.com

satisatinow.hatenablog.com

 

まとめ

今回は完璧主義の治し方について解説しました。
完璧主義は長所でもありますが、時には自分や他人を苦しめてしまうこともあります。
「完璧など誰も実現できない」ということを受け入れ、まったりと生きていきましょう。

最新の内容はYouTubeチャンネルにて!

www.youtube.com