自分を超細かいパズルだと思えば、自己受容できます。
「自己受容ってどうやるの?」
「自分を受け入れたいけど、こんなにダメダメな自分のことなんかとても受け入れられないよ...」
そう悩んでいませんか?
自己受容とは、現在の自分をありのまま受け入れること。
言葉で言うのは簡単なものの、実際に行うのは容易じゃありませんよね。
今回お教えする自己受容の方法を知れば、どんなに自分がダメダメだと感じる人でも自分を受け入れて愛せるようになります。
後半では、自己受容するうえでやってはいけないことについても解説します。
良かれと思ってやりがちな行為ですが、これをすると、自分で自分を追い詰める原因にもなりかねません。
早めに適切な自己受容のコツについて知っていただければと思います。
自分のことが嫌いと感じる人、幸せな気持ちで生きていきたい人はぜひご覧ください。
聞き流しできる&映像つきで見やすい動画verはこちら
自己受容とは?自己受容の意味・自己受容と自己肯定感の違い
自己受容とは、現在の自分をそのまま受け入れるという意味です。
現在の自分とは、
- 体型
- どんな性格か
- お金持ちか貧しいか
- 恋人がいるかいないか
- 頭がいいか悪いか
- どんな仕事をしているかしていないか
このように、あなたを形作るすべてのものを指します。
「もっと痩せてきれいになりたい」「恋人が欲しい」など、あなたには今置かれている状況の中で変えたいと思っているものがあるでしょう。
こうしたことは努力次第で叶えられるとはいえ、一朝一夕に状況を変えられるものではありません。
確かに、理想の自分になるために努力するのは素晴らしいことです。
しかしだからといって「絶対に変えなければならない」「こんな自分は嫌だ」と自分を否定しすぎると、強く苦しむことになります。
今の自分に優劣をつけて評価するのではなく、どんなところもすべて愛する気持ちを持つのが自己受容です。
自分の良いところも悪いところもすべて受け入れる自己受容の気持ちを持つことで、自分を否定して苦しむことがなくなります。
自己受容と似た言葉で、自己肯定感というものもあります。
自己肯定感とは、現在の自分をありのまま認めたうえで、自分を価値のある存在であると肯定すること。
自己受容と自己肯定感の違いは、「自分を認めることそのものを指す」のか、「認めたうえでそんな自分の存在を肯定するのか」にあります。
自己肯定感は、自己受容という土台があってこそ成り立ちます。
正しい自己肯定感を育むためには、まず自己受容を行うことが大切なのです。
自己肯定感は近年流行のワードではあるものの、その意味は誤解されつつあります。
誤解して覚えていると、高めようとすればするほど自分を傷つけることになるため、正しい解釈を知っておかねばなりません。
正しい自己肯定感の解釈と高め方を知りたい人は、自己肯定感について解説した記事を概要欄や右上のカードからご覧ください。
これだけすればOK!正しい自己受容の方法2選
ここからは、正しい自己受容のコツについて解説します。
自己受容の方法1:自己受容できない原因となる思考を自覚する
ありのままの自分を好きになる上では、自己受容できない原因となっている、自分の嫌いなところを知る必要があります。
あなたは、「自分のこんなところがダメだ!」と思っている部分がないでしょうか。
こうした自分の嫌いなところは、そうコロコロ変わるものではありません。
嫌うことがクセになっており、いつも無意識に同じところを嫌悪しているケースがほとんどです。
たとえば面接やスピーチをする際、新しいクラスメイトや気になっている人と話す際に、あなたの頭の中には「うまくいかないだろうな」「私って話すの下手だからな」という考えが浮かんでいるかもしれません。
こうした思考は特別目立つものではなく、まるで当たり前かのようにするりと現れるため、気づくのが困難です。
自己受容できない原因である無意識の否定が積み重なることで、自分が嫌いになり、自分自身を受け入れられなくなっていきます。
そこでこれからは、こうした自己否定の気持ちに敏感になり、出てきたらすぐ見つけられるように意識してみましょう。
見つけても、それを否定する必要はありません。
「こんなこと思っちゃダメだ!自分に自信を持たなきゃ!」と考えれば、それによって余計に自分を受け入れられなくなるためです。
自分を否定する気持ちを否定するのではなく、かといって「本当それな」と肯定するのでもなく、ただ「そう思っているな」と眺めてください。
評価や判断を下す必要はありません。
ただ眺めることで、あなたは自分を否定するその思考から離れることができるからです。
最初に自己否定の気持ちを思い浮かべたとき、あなたは「その考えと一体化してその考えに支配されている人間」になっています。
しかし自己否定の気持ちをただ見つけて眺めれば、あなたは「その考えを遠くから眺めている全然関係ない人」になれます。
第三者の視点に立つことで客観視でき、自分を否定する気持ちに飲まれることがなくなります。
その結果、コンプレックスを理由に自分を受け入れられなくなることがなくなるのです。
自己受容の方法2:自分は超細かいジグソーパズルであると知る
あなたは10万ピースくらいの、超細かいジグソーパズルです。
それぞれのピースが、あなたの持つ特徴です。
継続力がある、怒りっぽい、歌うことが好き…。
いろんな特徴によって、あなたは形作られています。
そのピースの中には、あなたが欠点であると気にしているものや、人から批判されるような性格もあるでしょう。
自己受容が苦手な人は、自分の欠点を指摘されると、自分そのものが完全にダメな人間だと思ってしまいます。
些細な欠点を自分全体だと思ってしまっていることが、自己受容できない原因の1つです。
しかし、もしあなたがジグソーパズルだったらどうでしょうか。
些細な欠点は、ただの小さなピースの1つでしかありません。
ぶっちゃけ10万ピースのうち数ピースが欠けたり、汚れたりしていても、ぱっと見わからないですよね。
数ピース失ったくらいでは、全体の絵柄に大きな影響を与えません。
どんな絵柄なのか、変わらずしっかりと判別できます。
つまりあなたという存在は、いくつかの特徴を否定されたからといって、そのすべてが否定されるものではないということ。
数え切れないほどさまざまな特徴があなたを作り上げているのだから、そのうちの数個が否定されても、あなたそのものが否定されるわけじゃないんです。
こう考えれば、些細な欠点を理由に自分を受け入れられなくなることが激減します。
自己受容できてる人はそれをわかっているので、欠点があっても自分を愛せます。
悪いところがちょっとあるくらいで、あなたというパズルは崩れません。
小さなパーツに目を向けすぎず、あなた全体をそのまま愛してあげてください。
自己受容するうえでやってはいけないこと
ありのままの自分を愛する上でやってはいけないこと。
それは、「諦めずに苦手を克服しようと頑張りすぎること」です。
「苦手なことがあるなら諦めないで克服しよう!」
こうした言葉は、これまでの人生で何度も聞いたことがあるでしょう。
しかし、この考えにとらわれすぎる必要はありません。
もちろん、苦手を克服するのはいいことです。
しかし、克服することがあまりにもあなたにとってつらいのであれば、無理をする必要はありません。思い切ってあきらめましょう。
苦手を無理に克服しようとすると、克服できないことに苦しみ、自分のダメなところばかりに目がいって、どんどん自分を傷つけることになります。
そもそも苦手は、本当に克服しなければならないのでしょうか。
例えば、運動が絶望的に苦手な人がいるとします。
小学生の頃は体育で悪目立ちするため、運動が苦手だとコンプレックスに感じやすいでしょう。
足の速い男の子がモテたりと、小学校は運動神経重視の風潮がありますよね。
しかし中学や高校に移っていくにつれて、だんだんと運動神経重視のイメージは薄れていきます。
勉強に対する意識が高まり、生徒にとっての体育や運動の重要度は下がっていきます。
そのため、運動ができないだけで笑われたりすることは減っていくでしょう。
さらに、就職してからはほとんど運動神経など関係がなくなります。
そうなればもはや、運動神経で悩む機会は無くなるでしょう。
このように自分が気にしている短所というのは、状況が変われば意外と気にならなくなるものです。
苦手なところがあってもそれが関係ないところに行けば、気にする必要はなくなります。
苦手に執着しすぎると、どんどん自分が嫌いになります。
ある程度努力してもどうにもならないことについては、早々に諦めましょう。
「別に克服しなくてもいい」「どんな人にも苦手なことがある」とわかれば、苦手を理由に自分を嫌う必要はなくなります。
まとめ
どんな短所があっても、あなたは生きているだけで十分に素晴らしい存在です。
自分の短所を否定しすぎず、かといって長所だけを見て愛することもなく、今の自分をそのまま受け入れてあげてください。
どうしても自分を嫌いと感じる場合、自分嫌いな自分に対する別のアプローチが必要かもしれません。
自分を好きになれなくて困っている人は、自分嫌いになる理由と対処法を解説した記事もぜひご覧ください。
最新の内容はYouTubeチャンネルにて!