一度に〇〇されるのが苦手なら、あなたはHSPかもしれません。
HSPという言葉を知って、「自分もHSPなのかな?」と気になっている人は多いでしょう。
そんなあなたのために今回は、簡単にチェックできるHSPの診断テストを紹介します。
後半では、HSPをさらに4種類に分類した細かなタイプについても分かりやすく解説します。
これを見ることで、自分がどのようなHSPなのかがわかり、自己理解が深まって生きやすくなるでしょう。
そして最後には、HSPの人に絶対知っておいてほしい大切なことをお話しします。
HSPの人が自分で自分を苦しめないために最も覚えておくべきことであるため、ぜひ知っておいてください。
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HSPとは?主な特徴
ではそもそも、HSPとはなんでしょうか。HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソンの略称で、感受性が強く敏感な気質を持っている人のことを指します。
後天的になるものではなく、生まれた時から持っている性質であるとされています。
五感が敏感で、あらゆる匂いや光、音などに強く刺激を受けます。
共感しやすいことから、つらい思いをしている他人や作品の登場人物などに感情移入して苦しくなることも少なくありません。
HSPは、人口の2割に当てはまる性質です。逆に言えば、8割はHSPではないため、周りに理解されず苦しい思いをすることも少なくありません。
セルフチェックしよう!簡単HSP診断テスト
ここからは、HSPの人が持つ性質を反映した診断テストを行っていきます。
これから紹介する21個の質問に対して「はい・いいえ」で回答し、「はい」の数を数えてください。
- 1.繊細な味や香り、音楽が好き。
- 2.大きな音が苦手である。
- 3.幼少期に、周囲から内気・敏感な性格だと評価されていた。
- 4.触り心地の悪いものやきつい匂い、まぶしい光などの強い刺激が苦手である。
- 5.痛みに敏感で、体のどこかが痛いと感じていることが多い。
- 6.物事を深く考えることが多い。
- 7.絵や音楽などの芸術に感動しやすい。
- 8.他人に感情移入しやすい。
- 9.仕事や勉強で競わされると、緊張していつものパフォーマンスが発揮できない。
- 10.一度に多くのことを頼まれるのが苦手である。
- 11.些細なことにすぐ心配してしまう。
- 12.仕事や勉強をしているとき、人に見られていると極端に緊張する。
- 13.暴力的なシーンのある映画が苦手である。
- 14.お腹が空くと、気持ちが悪くなったり、物事に集中できなくなったりする。
- 15.びっくりしやすい。
- 16.誰かが何かに対し嫌な思いをしているとき、何をすれば解決できるかがすぐにわかる。
- 17.生活の変化にストレスを感じやすい。
- 18.人と会ったあと、ものすごく疲れる。
- 19.想像力が豊かで、妄想するのが好き。
- 20.平静を失う状況が極端に苦手で、積極的に避けようとしている。
- 21.周囲の人がイライラしていると不安になる。
以上です。いかがでしたでしょうか。
この質問のうち11個以上当てはまった人は、HSPである可能性が高いといえます。
なおこちらは、自己診断を行うためのものであるため、あくまでも参考にとどめてください。
より正確な情報を知りたい人は、専門家に相談することをおすすめします。
4種類のHSP
HSPは、次の4種類のタイプに分類されます。
HSPについて知っている人は、HSPの人柄に対し「非社交的で内気」というイメージを抱いているケースも多いでしょう。
しかし実際は、人と関わることを好む社交的なHSPも存在します。
どのタイプも繊細な性格であることは共通していますが、刺激への捉え方や、外向的であるかどうかなどに違いがあります。
あなたはどのHSPでしょうか?
4種類のHSP【1】HSP
基本的なHSPです。
一言で言えば、内向的かつ刺激を受けるのが苦手なタイプです。
強い刺激が苦手で、静かな環境を好みます。
他人の痛みに感情移入しやすく、苦しんでいる他人を見て自分も苦しくなることは少なくありません。
他人の顔色を伺うことが多く、周りに「気を使いすぎだよ」と言われることもしばしばあります。
慎重派で、どんなこともじっくり考えてから始めるタイプです。
4種類のHSP【2】HSE
一言で言えば、外向的かつ刺激を受けるのが苦手なタイプです。
人と話すことが好きなHSPです。
人の気持ちに寄り添うのが得意で、困っている人を見ると放っておけません。
リーダーの役目を任せられることが多いものの、自分からリーダーになりたいとはあまり思いません。
他人から否定されることを常に恐れています。
4種類のHSP【3】HSS型HSE
一言で言えば、外向的かつ刺激を受けるのが好きなタイプです。
人付き合いが好きで、誰かといると心が安らぎます。
周りから頼りにされることも多く、リーダーを任せられることもあれば、自分からリーダーに立候補することもあります。
刺激を受ける物事が好きで、危険な道でも積極的に進んでいくことができます。
非常に活動的なタイプですが、疲れやすいところや燃え尽きやすいところもあります。
4種類のHSP【4】HSS型HSP
一言で言えば、内向的かつ刺激を受けるのが好きなタイプです。
刺激が苦手であるにも関わらず、刺激を求めてしまうという性質を持っています。
新しいものやスリリングなものが好きで、積極的に飛び込みますが、その刺激を受けるとすぐに疲れます。
あらゆることに興味を持ちやすい一方で、飽きっぽくなかなか物事が続きません。
じっくり考えるよりは、先に行動してしまうタイプです。
内向的かつ行動的なため、「いろんなことを一人でチャレンジしてみたい」と考えています。
例えば、旅行はしたいけど人とは行きたくないから一人旅が好き、といったタイプですね。
HSPは病院の何科を受診すればいいの?
「自分はたぶんHSPだと思う。でも、HSPはどこで相談すればいいの?」
そう悩んでいませんか?
HSPのことをお医者さんに相談したいのであれば、心療内科や精神科を受診しましょう。
病院によってはHSPに対応しており、生きづらさを改善するためのアドバイスをもらえるケースもあります。
ただし、HSPの診断テストに当てはまっていたからといって、必ずしも病院に行く必要はありません。
なぜなら、HSPは病気ではないためです。
あくまでも心理学の研究において使用されている言葉であり、いわば性格の1つです。
病気ではないため、HSPという診断に基づいて診断書を出してもらうことなどはできません。
HSP自体は病気ではないものの、HSPが病気を引き起こす可能性は十分にあります。
例えば、HSPゆえに周りの環境へ過度にストレスを感じた結果、うつ病になったりするケースです。
また、そもそも先ほどの診断テストの特徴が、HSPではなく発達障害によって引き起こされているケースもあります。
例として「刺激に敏感である」という性質は、HSPだけでなく、ADHDという発達障害においても見られます。
このようにHSPだと感じている人は、心の病気・発達障害を持っている可能性があります。
その場合は、精神科や心療内科に行くことで改善を目指せます。
したがってHSPによる極端な生きにくさを感じている人は、一度精神科・心療内科に相談してみることをおすすめします。
HSPの人が知っておくべきこと
繰り返しになりますが、HSPは病気ではありません。
生きにくい・疲れやすいという印象が強いことから忘れがちですが、裏を返せばたくさんの長所があります。
HSPの人に知っておいてほしいこととは、「自分を責めるべき特徴では決してない」ということです。
HSPは繊細であるからこそ、人の気持ちに寄り添うことができます。
困っている人を助けたり、同じく繊細な人に癒しを与えたりすることができます。
慎重に行動するタイプのHSPであれば、周りから信頼されやすく、自分も大きなミスをすることが少なくなるでしょう。
HSPの誠実で優しい人柄を評価してくれる人は必ずいます。
そしてその性質は、あなた自身も誇っていいことです。
HSPである自分を責めれば、余計に苦しくなります。
「いいところもたくさんある」という事実を胸に、自分を常に認めてあげてください。
まとめ
HSPは生きづらさを感じやすい一方で、他人に優しくて真面目で慎重という長所もあります。
そのため、HSPである自分を否定しすぎないようにしましょう。
とはいえHSPを抱えていると、苦しさを感じやすいというのも事実ですよね。
本当につらいと思ったときは、「病気ではないから」と遠慮せず、精神科や心療内科を受診しましょう。
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