足るを知れば、終わりのない苦しみから解放されます。
「足るを知る」という言葉を嫌いと感じる人は、一定数います。
たしかに、「不幸な人生でも我慢して生きろ」と言われているようで嫌ですよね。
しかし実は、それは大きな誤解です。
「足るを知る」は、我慢を強いる言葉ではありません。
本当の意味を知れば誰もが幸せになれる、最強のポジティブワードなんです。
「足るを知る生き方」をしないと、終わりのない苦しみに苛まれ、一生幸せにはなれません。
逆に足るを知る生き方を実践すれば、あなたがどれだけ不幸な境遇にあっても今すぐ幸せになれます。
今回は、「足るを知る生き方」の誤解と本当の意味、足るを知る生き方のメリットについて解説します。
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「足るを知る」の誤解と本当の意味
足るを知るという言葉は、しばしば誤解されることがあります。
そのため、「こんなネガティブな言葉嫌いだ」と思う人も少なくありません。
あなたは「足るを知る」という言葉を、「現状に妥協して我慢して生きていく」という意味だと思っていないでしょうか。
これは大きな誤解です。
「足るを知る」の本当の意味は、「自分が置かれた現状から良い面を見つけ出し、そこに感謝して生きていこう」という意味です。
どれほど人と比べて劣った状況にいると感じる人でも、そこには幸せがあります。
当たり前すぎて気づいていないその幸せに気づくことで、現在の状況に感謝でき、「今のままでもいいじゃん」と幸せになれるのです。
つまり「不幸な状況にいても無理して受け入れねばならない」というネガティブな言葉として取るのは誤解で、本当の意味はもっとポジティブなものなのです。
足るを知る生き方を実践すれば、あなたが置かれた状況に関係なく、いつどこでも幸せを感じられます。
幸せを感じたい人は、「誰でも幸せになる方法」の記事も、概要欄や右上のカードから合わせてぜひご覧ください。
「足るを知る者は富む」!?足るを知る生き方で幸せになる理由3選
「足るを知る者は富む」という言葉がある通り、足るを知る生き方をしていると、常に幸せでいられます。
ここからは、足るを知る者が幸せになれる理由について解説します。
【足るを知る者は富む理由1】終わりのない苦しみから解放されるから
足るを知る生き方をすることで、ほとんどの人間が抱えている終わりのない苦しみから解放されます。
その苦しみとは、より良いものを求める欲望です。
人の欲には終わりがありません。
足るを知らないでいると、どれだけ良いものが手に入っても、さらに良いものをより多く求めようとする心が働きます。
「より幸せになりたい」と永遠に新たなものを追い求めて走り続けるため、一生幸せにはなれません。
例えば今、貧しくて住む家がなく、公園で暮らしている人がいるとしましょう。
この人は、どんな場所でもいいから、雨をしのげる家に住みたいと思っています。
その数ヶ月後、願いが叶ってアパートの1室に住むことができました。
そこから数週間や数ヶ月は、その家に感謝の気持ちを持って暮らせるでしょう。
しかししばらくしてそれが当たり前になると、今度はもっと大きな家に住みたいと感じます。
そのあと願いが叶い、大きな家を手に入れることができました。
ここから数ヶ月は、また幸せを感じられるでしょう。
しかししばらくすれば、またそれが当たり前になってきて、どんどん飽きていきます。
そのとき、テレビで芸能人が住むタワーマンションの映像を見たらどう思うでしょうか。
「この家は景色が綺麗だし、見た目もゴージャスだし素敵だな。それに比べてうちの家は…」と感じるでしょう。
その結果、今の家がつまらなく思えて、タワーマンションに憧れを抱き始めます。
さらにタワーマンションに住めたとしても、「もっと上の階が良かった」「もっと都会にあるタワーマンションが良かった」とますます上を求めることになります。
このように、足るを知らないと、どんどんより良いものを求めて突き進んでいきます。
今より良いものを欲しがっている時、今の自分自身が手にしているものの良さは見えません。
現状の豊かさに気づかず、「今の自分は不幸だ。これさえ手に入れれば、もっと幸せになれるのに」と不幸を感じてしまうのです。
つまり足るを知らなければ、一生届かないゴールを求めて走り続けることになり、永遠に幸せにはなれないということです。
足るを知ることで、今の自分が持っているもののありがたみが分かって感謝でき、上を求めなくなります。
「永遠に届かないゴールに向かって走り続ける苦しみ」を味わうことなく、今の生活の幸せを味わい尽くすことができるのです。
【足るを知る者は富む理由2】どんな状況でも幸せになれるから
足るを知る生き方をすると、どんな状況でも幸せになれます。
例えば、あなたが貧しく暮らしているとしましょう。
毎日、米と味噌汁、漬物という素朴なご飯しか食べられません。
ここでほとんどの人は、「もっといろんなものを食べたい」「外食しておいしいご飯を食べたい」と思うでしょう。
しかし足るを知る生き方を実践している人は、こうした状況にも幸せと感謝を見出せます。
「なかなかご飯にありつけない人もいる中、毎日ご飯が食べられていて嬉しい」
「不健康なものではなく、ヘルシーなご飯を毎日食べられていてありがたい」
このように感謝できるでしょう。
はたから見ても幸せだとわかる状況でしか幸せになれない人は、突然何かの災難によって生活レベルが下がったりした場合、大きな不幸を感じます。
また、ずっと幸せな状況にあったとしても、「いつかこの幸せがなくなる日が来るのではないか」と怯えながら毎日を過ごすため、不幸を感じることが増えてしまうでしょう。
一方で足るを知る生き方をしている人は、どのような状況であっても、今の置かれた現状に感謝できます。
そのため、突然人生で大きく転落することがあっても、その場所で幸せになれるのです。
どんな状況でも幸せを見つけられるとわかっているので、失敗や災難を恐れることもなくなり、いつでも穏やかに生きていけるでしょう。
【足るを知る者は富む理由3】不公平を許せるようになるから
この世は、何もかもが不公平です。
生まれた場所や家庭、生まれつきの性格、見た目といった、自分では操作できない事柄によって人生が変わります。
普通に生きていると、こうした理不尽さや不公平さに直面するたびに苦しい思いをします。
暗い性格で人と話すのが苦手な人は、「もっと明るい性格だったらたくさん友達ができていたのに」と思うでしょう。
平凡な人生に退屈を感じている人は、テレビに出ている大物有名人になりたいと思うかもしれません。
しかし足るを知る生き方をし、今の現状に満足している人は、不公平な世界でも幸せを見出して生きていくことができます。
「人と話すのは苦手だからいつも読書ばかりしていたけど、そのおかげでいろんな知識を手に入れられた」
「有名人に憧れるけど、有名人になったら自由に遊ぶ時間もなくなりそうだし、有名すぎてすぐ声をかけられるから気軽に外を出歩けなくなりそうだ。
自由に好きな場所へ行ける立場でよかった」
このように、憧れの人にはない自分だけのメリットを見つけて感謝できます。
足るを知ることで、現状の自分が持つものへ目を向けてそこで満足できるため、不公平な世の中でも幸せに生きていけるのです。
このように足るを知ることで、嫉妬の感情がなくなり、今のありのままの自分を好きになれます。
足るを知るのが難しく、ほかの人に強い憧れや嫉妬を抱いてしまうことが多い人は、「嫉妬をなくす方法」の記事もぜひご覧ください。
まとめ
「足るを知る」の本当の意味は、「どんな現状でも幸せを見つけて感謝して生きる」というもの。
「不幸な現状でも我慢する」という考え方は誤解です。
足るを知ることで、どれだけ恵まれない人生でも幸せになれます。
ぜひ今日から、座右の銘にしてみてください。
幸せになるうえでは、「足るを知る」などの幸せになる方法を実践するとともに、あなたを不幸にしている習慣についても取り除いていく必要があります。
現状に不幸を感じている人は、「必ず不幸になる人の考え方」の記事もぜひご覧ください。
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